仙台・宮城にございん旅【食べよう！仙台牛編】
YouTube伊達武将隊公式チャンネルで紹介している「仙台・宮城にございん旅」。
監督・編集は松尾芭蕉。斬新な切り口で仙台市内・宮城県内の魅力的な場所を伊達武将隊が旅しながら、その隠れた魅力や新しい楽しみ方をご紹介しています。
このWeb記事では、動画の旅の様子を観光地情報、施設情報などを織り交ぜながら写真と文章で構成。読んで楽しむ「Web版 仙台・宮城にございん旅」の始まりです。最後には「撮影裏話」もあります。
Web版 仙台・宮城にございん旅【食べよう！仙台牛編】
此度の仙台・宮城にございん旅のテーマは「食べよう！仙台牛」。
宮城県が誇る最高ランクの「A-5」と「B-5」に格付けされた上級の牛肉だけに与えられる「仙台牛」の称号。この宮城の至宝とも言えるブランド「仙台牛」について、生産者、販売店、提供店の皆さまから話を聞きながら、おいしさの秘密を探る旅でございます。
肥育農家「川村ファーム」を訪ねる
日本一の和牛「仙台牛」の美味しさの秘密を学ぶ
最初の舞台は、石巻市の「川村ファーム」。
新緑美しい5月下旬。伊達政宗公と片倉小十郎景綱は、大自然に囲まれた牛舎で仙台牛のチャンピオンに輝く牛を飼育している人物を訪ねました。
迎えてくれたのは、祖父の代から始めた肥育経営の3代目として牛を育てている（株）川村ファームの川村大樹氏。全国肉用牛枝肉共励会で史上初2連覇を達成した強者でございます。
さっそく案内された牛舎に入ると、流れていた音楽はクラシック。驚きながら足を進めると、つぶらな瞳の牛たちが穏やかな表情で迎えてくれるではありませんか。川村氏が日本一の和牛を出している理由は、この牛舎の環境と牛の表情にあるようです。
川村氏：全国唯一、A5等級のみしか名乗ることを許されないブランド牛、それが「仙台牛」です。A4・A3等級の牛は「仙台黒毛和牛」になります。
政宗：未来の可能性を秘めた牛たちがここにいるわけじゃ。
景綱：この牛舎は温もりが感じられますな。
川村氏：昔ながらの築40年以上の牛舎だから餌やりなど全てを手作業で行います。時間もかかりますが手間をかけることで仔牛のことをじっくり見ることができるんです。
景綱：牛たちはリラックスしているように見えますね。
川村氏：そうなんです。仔牛はリラックスして、食べて、寝ての繰り返しで大きくなるんです。
やさしく話しかけながら仔牛に稲わらを与える政宗公
川村氏：基本の飼料に加えて重要なのが「稲わら」です。米どころ宮城ならではのおいしい稲わらを与えています。これも仙台牛の美味しさの秘密ですね。
政宗：米どころ宮城を築いたこの政宗も上質の仙台牛を育む一助となっておるのじゃな！
景綱：繋がっておりますねぇ、時代を越えて。
飼料置き場にはたくさんの良質な宮城の稲わらが積まれています
政宗：貴重な体験、誠にありがとうござった。川村殿の情熱、そして牛たちへの愛情に仙台牛の美味しさの秘密があるのだと儂は思うた。
「仙台牛、サイコー‼」
仙台牛を背負って日々努力されている川村氏とJA全農の皆様、後ろ姿イケてます！
美味しい仙台牛を育ててくださり、ありがとうございます！
仙台牛の販売店「かとう精肉店」を訪ねる
「仙台牛」販売の様子を見聞
次の舞台は、仙台市内で仙台牛を販売している「かとう精肉店」。仙台牛がお店でどのように売られているのかを確かめに参りました。
「いらっしゃいませー！」と元気な声で迎えてくれたのは店長の菊池氏。ショーケースには精肉となった仙台牛がずらりと並んでいます。
景綱：すごいですねー！牛肉の種類がいっぱい！
菊池氏：一頭で買っておりますのでいろんな部位が提供できます。頭と足と尻尾以外は全部扱っています。一番美味しいのは肩ロース、リブロースでしょうか。すき焼きにはもってこいです！これを食べたら病みつきになります。
景綱：味付け牛肉なる、すぐに食べられる牛肉もありますねぇ。
菊池氏：様々な部位に切ったあとの端材を集め、味付けをしてお買得のお値段で販売しています。ヒレやロースなど全ての部位が入っています。
菊池氏：これがうちの一番人気の「こだわりメンチ」。一日200枚前後作っています。仙台牛のスネ肉と宮城野ポークの合挽肉を使っています。
政宗：仙台牛の総菜を買って家庭で楽しむというのも良いなぁ。
さっそく店内でこだわりメンチを試食。
「美味いぞ！」
かとう精肉店様、仙台牛の説明と美味しいメンチカツ、ありがとうございました！
仙台牛の提供店「鉄板焼 太朗坊」を訪ねる
日本一美味しい「仙台牛」を堪能
「仙台牛が待っておるぞ！」と景綱を従えて政宗公が目指したのは、仙台市中心部で仙台牛を提供している「鉄板焼 太朗坊」。日本一といわれる美味なる仙台牛を食しに向かう姿は何気に足早でございます！
重厚な店のドアを開け「ごめん！」と店内に入ると迎えてくれたのは・・・・
仙台牛 鉄板焼「太朗坊」料理長 寺島宏義氏。
全国にある会員制リゾートホテルでイタリアンや鉄板焼・炭火焼などのシェフを務め、2017年より「太朗坊」に勤務。2020年2月より料理長に就任した、仙台牛をこよなく愛するシェフでございます。
用意いただいたのは、仙台牛のヒレ、ロース、サーロイン。もちろん川村ファームの日本一の仙台牛です！
前菜は仙台牛ヒレ肉のスモークと仙台牛モモ肉の自家製ハム
程よいスモークの香りをまとった仙台牛の前菜二品。オイルに漬け込んだ葉わさびとバルサミコを使ったソースでいただきます。
寺島氏の鉄板さばきは必見！シェフが目の前で肉を焼き上げるシーンを見られるのがカウンター席の醍醐味です！
やさしく丁寧に焼かれた肉は、仕上げのフランベで旨みを閉じ込めます。
厚く切られ盛り付けられたサーロインステーキ。肉と脂のバランスはチャンピオン牛ならでは！
政宗：ん～、脂がとろける。この脂の甘みこそ、仙台牛の魅力じゃ！
景綱：（言葉にならない・・・）
川村氏： A5の中でも8・9・10・11・12と5ランクがあり、今日の肉は12番のチャンピオンが獲れる肉です。
寺島氏：この動画で仙台牛を食べたいなと思っていただけたらありがたいです。仙台牛を多くの人に知って、味わってもらうように太朗坊から伝えていきます。是非、日本一の仙台牛をご賞味ください。
政宗：仙台・宮城のお店で仙台牛を食すのが楽しい味わい方である。ぜひともお店に足を運んでもらいたい。仙台牛を食べにいざ出陣じゃ、おぉーーー！
生産者、販売店、提供店。それぞれの心が込められ私たちの元に届く「仙台牛」。新型コロナウィルスの影響で消費の落ち込みが続いていますが、緊急事態宣言が解除された今こそ、宮城県が世界に誇る絶品の仙台牛を食べて応援しましょう！
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＜撮影協力＞ ■株式会社川村ファーム ■JA全農みやぎ ■かとう精肉店 ■仙台牛 鉄板焼「太朗坊」 |
食べよう！仙台牛編 撮影裏話
牛舎を訪ねるにあたり、ゴム製の地下足袋を履いての参陣！
政宗様、どの部位をご所望でしょうか・・？
食べ始めると美味しさのあまり無言でございました・・・
—食べよう！仙台牛編に登場した二人にお聞きしましたー
■川村ファームで一番印象に残っているのは？
政宗： 牛たちの表情がとても優しくて穏やかであったことじゃ。川村殿が愛情を込めて肥育されている証であろう。必要以上の機械化をせず、人の手で育てることを大事にしておるのじゃ。
景綱：牛たちが生き生きとしておるなぁ というのが一番の印象じゃな。川村殿が一頭一頭大事に育てておるのがよくわかり申した！
■かとう精肉店のメンチカツのお味は？
政宗： サクサクとした衣の中から溢れ出る肉のうまみは絶品じゃ。皆にはぜひ揚げたてを味わってもらいたい。
景綱：外はサクサク、中はジューシー！ 一口噛めば肉汁が口いっぱいに広がる至極のメンチカツじゃ！
■太朗坊で仙台牛を食した感想は？
政宗： 仙台牛の味、食感、脂の甘さを余すことなく活かす料理人の腕は流石じゃのう。ステーキを口に含んだ瞬間、えもいわれぬ幸福感に包まれるぞ。目の前で調理されてゆくのを見るのもわくわくいたすぞ。
景綱：シェフ・寺島殿が丹精込めて調理された仙台牛は今まで食べたものの中で一番美味しかったのう。絶品 仙台牛を味わうのは勿論の事、寺島殿による食に関した小話も一級品である！次回は伊達武将隊全員で参りましょうぞ！政宗様！
—芭蕉監督にお聞きしましたー
■今回のおすすめシーンは？
芭蕉： 夜の帳が降り始める一番町四丁目商店街。
まるで吸い込まれるように雑居ビルへと入っていく政宗様と景綱様。エレベーターを上がった先は、まさに大人の隠れ家。仙台牛鉄板焼『太朗坊』だったのです。寺島シェフの華麗な鉄板さばき、体験してください。
＜食べよう！仙台牛編の撮影日：2020年5月＞
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