(景綱)
し………成実殿ーーー!?
如何なされた!?
まさか………熱中症にござりますか??
(成実)
………………W杯ロスじゃ………
(景綱)
え?
今なんと!?
(成実)
ワールドカップ・ロスじゃと申しておる。
(景綱)
ロス………大会が終わって気が抜けておられる状態にござりますか。
ふぅ、熱中症でなくひと安心……
(成実)
1ヶ月に渡り、熱く激しく各国の意地と誇りがぶつかり合った4年に一度の祭典【FIFA ワールドカップ 2018 ロシア大会】は、フランスが20年ぶりの優勝という形で幕を閉じた。
若手を中心に起用し、攻守共に安定したチームを作り上げてきたデシャン監督の采配の見事さ。
優勢・劣勢問わず常に冷静を保ち、あらゆる局面で最善を尽くしてきた選手たちの働き。
なにより、選手・監督を鼓舞し、如何なる時も支え続けたスタッフ・関係者・サポーター。
フランスという国の民の心がひとつとなり掴んだ此度の優勝は、まことに尊きものにござる。
フランスよ、まことおめでとう御座る!!!
(景綱)
うむ、フランスをはじめとし、我らが日本代表、各国のチームも素晴らしき戦いを披露して下さいましたな。
感動をありがとう!
この言葉に尽きまする。
して成実殿、此度の大会を振りかえっての感想などを是非お聞かせ願いたいですな。
(成実)
山ほどもありすぎて語りつくせぬが………まぁ、簡単にな。
2014年ブラジルにて行われた前大会と比較してみると、様々な点で変化が見られた。
中でも特筆すべきは、各国のサッカーの質の向上であろう。
4年に1度の開催であるワールドカップは、その当時の世界のサッカーの戦術や戦略、流行を知る事ができる。
2014年。
世界ではボールをいかに保持し、多くのチャンスを生みだせるか?というポゼッションサッカーから、堅い守りから少ないチャンスを確実に決めるカウンターサッカーへの移行の時期であった。
故に前大会では、ポゼッションサッカーとカウンターサッカーのどちらかの戦術を用いるチームが多かった。
して、4年を経て迎えた今大会。
現在、世界のサッカーの主流であるカウンターサッカーを戦術としたチームが多くなるかと思われたが、わしの予想を覆し、国ごとの実に多彩な戦術が見受けられた。
スペインやアルゼンチンはポゼッションサッカー。
スウェーデンやデンマークはサイドを攻めの起点において身長の高さを活かしたポストプレーを主体とし。
同じカウンターサッカーでも、アイスランドやメキシコは積極的な前線でのプレスからショートカウンターもあれば、自陣深いところから前線への速攻を仕掛けておったウルグアイなど様々。
全てのチームが選手の個性を最大限に活かした戦術を用いており、大陸ごと、国ごとの特色が色濃く出ておった大会であった。
今後のサッカー界、どういった戦術・戦略が世界の主流となるのかはまだ分からぬ。
されど、4年後のカタール大会では国ごとの特徴がより増しているであろうことは想像に難くない。
あぁ………この1ヶ月はわしにとって、至福の時であった。
その分、大会の終結後のこの虚しさは耐え難い……
これがロスというものか………
わしは…………この先、何を楽しみに生きて行けばよいのやら…………
(景綱)
何を申されるか、成実殿!
お忘れですかな?
ワールドカップの中断期間を終え、いよいよJ1リーグの再開ですぞ!!
(成実)
な…!!!
………
………………
………はっはっはっは、景綱よ!
無論…
存じておる!
伊達家随一のサッカー武将であるこのわしが、J1リーグの再開を忘れるわけはなかろうが!!
はっはっはっは!!!
(景綱)
(絶対忘れていたであろうに…)
(成実)
早速、今宵じゃ!
我らがベガルタ仙台は、今宵ホームにて横浜F・マリノスを迎え討つ。
中断期間中にガンバ大阪より矢島慎也選手、ヴィッセル神戸よりハーフナー マイク選手という力強い新戦力を獲得したベガルタ。
前半戦の勢いそのままに、後半戦もいざ高みへと突き進めぃ!!!
(景綱)
まさかハーフナーマイク選手がベガルタ仙台に来るとは…驚きましたなぁ。
いよいよ今宵決戦!!勝とうぞベガルタ仙台!!
平石監督代行の指揮の下、闘って約1ヵ月。
ここまで10勝8敗と貯金が作れている楽天イーグルス。
勝利の要因は多々有ると存ずるが、、
大きな点として挙げたいのが打順の固定!!
1番田中選手、2番茂木選手、3番島内選手、4番今江選手、5番銀次選手の上位打線を固定した事で得点パターンがつくれているのではなかろうか。
ここにアマダー選手、ペゲーロ選手、ウィーラー選手の外国人選手をどう組み込んでゆくか?
特に、夏に強いウィーラー選手には一刻も早く戻ってきて欲しいのう……(2軍に合流しておるが、いつ1軍に上がってくるのか?)
これから上位巻き返しへチーム全体一丸となって闘い、勝利を掴み取るのじゃ!!
ゆくぞっ!!
楽天イーグルス!!
【パ・リーグ 順位表 (7/17時点)】
1 埼玉西武ライオンズ
2 北海道日本ハムファイターズ (首位のゲーム差 1.5)
3 福岡ソフトバンクホークス(首位のゲーム差 4.5)
4 オリックス・バファローズ(首位のゲーム差 5.5)
5 千葉ロッテマリーンズ(首位のゲーム差 6.5)
6 東北楽天ゴールデンイーグルス(首位のゲーム差 15.5 ロッテとのゲーム差9)
(成実)
後半戦は始まったばかり!共に勝利へ向かってゆこうぞ!
では、此度の軍議はこれまで。
次回は7月24日(水)に更新予定じゃ!
それでは…
(景綱)
智将!
(成実)
猛将!
(成実・景綱)
スポーツ軍議!!
これにて閉幕!!
皆々、さらばじゃ!!