慶長遣欧使節 支倉常長が歩んだ足跡を
現代に蘇ったサムライ伊達武将隊 支倉常長とともに巡る旅へ、いざ出帆!


今を遡ることおよそ400年、仙台藩を開いた伊達政宗公は大きな夢を抱かれました。
−太平洋を横断する船を造り、仙台と海外との交易を成し遂げる−
その大いなる夢を託されたのが、政宗公の家臣 支倉六右衛門常長でした。
常長は、宣教師ルイス・ソテロらとともに
帆船サン・ファン・バウティスタ号に乗り、
太平洋を越えメキシコへ向かい、
さらに大西洋を渡りスペイン・イタリアへと赴き、
スペイン国王フェリペ3世やローマ教皇パウロ5世と謁見。
政宗公の夢を世界へと届けたのでした。
「慶長遣欧使節」支倉常長の歩いた足跡を、歴史を満身に感じながら旅してみたい。
そんなロマン溢れる旅を企画しました。
現代に蘇ったサムライ「奥州・仙台おもてなし集団 伊達武将隊」の支倉常長とともに、
常長の旅したスペイン・イタリアを体感する旅に出かけましょう。
「令和遣欧使節ツアー」いざ、出帆です!
第一回 令和遣欧使節ツアー
日程/2024年10月28日出発 11月8日帰国(10泊12日間)
訪問先/スペイン、イタリア、バチカン
参加者/11名

日本出立の日。
この日、ご参加いただいた11名の皆様と、添乗員で常長と案内のタッグを組んでいる(株)旅エールの酒井陽介殿、そして伊達武将隊 支倉常長の13名が成田空港に集まり、お揃いの支倉常長風呂敷を手に携えて空路、スペインへと飛び立ちました。

スペインでの旅は南部アンダルシア地方からスタートします。
その中心地、セビリアにはスペイン最大の大聖堂であるセビリア大聖堂(カテドラル)や離宮アルカサル、大航海時代の資料を収めるインディアス総古文書館など、400年前に慶長遣欧使節が訪れた当時に歓待を受けたことを感じられる場所がしっかりと残されています。

2024年に実施したツアーでは、インディアス総古文書館で館長室に特別にお入れいただき、館長自らご説明いただきました。見ているのは徳川家康公からスペインに送られた書状(本物)。400年前の貴重な手紙をガラスケース越しでなく、直に見る機会に恵まれました。

セビリア近郊のコリア・デル・リオへ。
市内の公園には、宮城県出身の彫刻家佐藤忠良氏によって製作された支倉常長像が大河グアダルキビルに面して立っています。
この町には「ハポン」という姓を持つ人々が700人ほど暮らしているとのこと。ハポンとはスペイン語で「日本」のこと。日本を意味する苗字を持つハポンさんたちは、慶長遣欧使節のメンバーの中で現地に残ったものたちの子孫であると伝わ理、そのことを大変誇りに思っておられます。

コリア・デル・リオの河岸でツアー参加者とハポンさんたちと。
400年前、伊達政宗公が望み、支倉常長に託された夢。その夢のかけらは現代まで遺り、今、目の前で体感することができます。

この15年、歴史と真摯に向き合い、学び究め、各地での出会いを大切にしてきた伊達武将隊 支倉常長だからこそ、語ることができる歴史ストーリーがあります。

そして旅の中では、時に、奇跡の瞬間と出会えることも。
次に、そんな奇跡の瞬間と出会えるのは貴殿かもしれません。

マドリード、バルセロナと旅を続け、最後に訪れたのは永遠の都ローマ。旅の締めくくりにふさわしい感動の体験が待っています。

もちろん、食へのこだわりも!
ご案内する常長も酒井殿も大の美食家。下見の際も抜かりなく各地のグルメとワインを堪能してきました。
ともにスペイン・ローマの美味を堪能しましょう!
さあ、歴史と、食と、文化と、出会いにあふれた奇跡の旅へ、いざ出帆!



*慶長遣欧使節とは:
仙台藩とスペイン領メキシコとの交易交渉のため、仙台藩初代藩主 伊達政宗公が派遣した外交使節。大使を務めたのは仙台藩士 支倉六右衛門常長と宣教師ルイス・ソテロ。仙台藩で造船した帆船サン・ファン・バウティスタ号に乗船し、牡鹿半島月浦から出帆。太平洋を経てメキシコ・アカプルコへ入港。さらに船を乗り換え、キューバを経由しスペインに到達。古都セビリアで歓迎を受け、首都マドリードでスペイン国王フェリペ3世に謁見、政宗公の親書を手渡した。
また常長はマドリードで洗礼を受け、洗礼名「フィリッポ・フランシスコ」を授かった。一行はローマを目指し、バルセロナから地中海へ出航。1615年10月にローマに達し、教皇パウロ5世に謁見。常長はローマ市公民権証書を授与され、ローマ貴族にも列せられた。しかし交渉は捗らず、1617年7月にスペインを離れ、メキシコ、フィリピンを経て1620年9月に仙台へと帰朝した。